眠れる王国

彼方より呼ばれて 佇むの
導かれるままに来たわ
過去の都市の喧騒は
きらめく時代の幻影(まぼろし)
砂の海はだきしめる
はるかなる記憶 遠い日々

金色の香炉より たちのぼる
煙は七色の香り
人間(ひと)の想いも夢も
ほんのひとときの輝き
砂の海に解き放つ
誰も知らない 秘めた思い

空と大地と世界は
なぜひとつになるか わからない
世界も宇宙も歴史も
決まっていたの? 最初から
誰も知らない
神だけが知ってる

見上げれば 紫の空
金色に染まる大地
砂が舞い上がり 風が呼ぶ
忘れられた
真実の詩(うた)と魔法のことば
眠る王国

彼方より呼ばれて 佇むの
導かれるままに来たわ
未来に生まれる都市は
はるか彼方の昔話
砂の海は知っている
人間(ひと)の創る歴史と 真実を

空と大地と世界は
なぜひとつになるか わからない
世界も宇宙も歴史も
決まっていたの? 最初から
誰も知らない
神だけが知ってる

見上げれば 輝く星座
大地は月光(つき)の銀色
水晶の砂 澄んだ夜風
忘れられた
真実の詩(うた)と魔法のことば
眠る王国

誰もいない 空と大地
瞳閉じれば見えるのよ
蒼く広がる宇宙が

見上げれば 暁の空
紅(くれない)と碧(あお)の世界
砂が舞い上がり 風が呼ぶ
忘れられた
真実の詩(うた)と魔法のことば
眠る王国