秘密の言葉

もう一度 あなたに会えると知って
少女のようにときめいた
だから この王宮(ばしょ)に来たの
ひとつの信念 携えて

知っていたわ
あなたの心にいる乙女(ひと)を
そう…だけど
嘘だと言ってほしかったのよ
たったひとつの恋だから…

「御幸福(おしあわせ)に…」
その言葉の裏の心は秘密
初めての恋 幻の花
捧げたいのは あなただけ

祈りたい 神の御許で
生命のすべてで
あなたの未来の輝き

傍らに在ることを
許されないなら

誰にも見えない悲劇の源
知らないうちに 呼んでいた
きっと わたしの心にも
黒い炎があったのね

そう…それも
愛ゆえといえば 美談になるわ
でも それが
本当の愛といえたのか…
今のわたしにはわからない

「御幸福(おしあわせ)に…」
その言葉の奥の心は秘密
この心も すべての願いも
捧げたいのは あなただけ

祈らせてね 遠くでそっと
願いの数だけ
あなたに愛を注ぐの

傍らに在ることを
許されないなら

愛する心と 渦巻く気持ち
背中あわせの心たち
それが ひとつになったとき
愛しいひとを傷つけた

そう…それも
愛ゆえといえば 美談になるわ
でも 愛に
こんな「ちから」があるなんて
誰も教えてくれなかった…

「御幸福(おしあわせ)に…」
その言葉にこめた真相(まこと)は秘密
微笑みの花 涙の宝石
捧げたいのは あなただけ

祈らせてね 聖なる場所から
生命のすべてで
あなたの未来の輝き

傍らに在ることを
許されないなら