夢を継ぐ姫(もの)

あの日のことは いまも忘れない
初めての恋は 物語のように

時間がめぐるほどに
季節の花よりも 風の香よりも
記憶は鮮やかに…

紫に咲く花
夏のはじめの 緑野を飾る

誰が知っているのでしょう?
花言葉が 真実(ほんとう)になること

紫に咲く花
夏のはじめの 緑野を飾る

だけど 想像もできなかった
一夜の夢が 永遠になるなんて

いつかはこの娘(こ)も 知るのでしょうか?
誰にも内緒の秘密を

初めて弾いた 小さな歌は
母様の記憶 貴人の花の曲(うた)

今は遠い至福
夢よりもはるかな ものがたりを
みつめていたのね 

紫に咲く花
夏のはじめの 緑野を飾る 

誰が知っているのでしょう?
ひそかに咲いた もうひとつの光(はな)

紫に咲く花
夏のはじめの 緑野を飾る

封印を解けば 残り香に映る
あなたが見ていた希望 そして愛

きっと あなたの願いを叶えるわ
夢を継ぐ姫(もの)として