終わりの扉

いつからここに いるのかしら?
ぼんやり光る 白い部屋
想いを紡いで 世界を創る
誰も知らない 物語

どうしてここに いるのかしら?
風も吹かない 白い部屋
ペンが走れば 世界が生まれる
誰も知らない 楽園が

この部屋の外にある 見知らぬ世界
誰かが待ってる そんな気がする
知らないあなたを 夢に見ながら
今日も文字を綴るのよ

今日も待ってる あなたの言葉
いまを生きる支えなのよ
あなたに言葉を届けたくて
この命があるのだから

望んでここに いるのかしら?
花も咲かない 白い部屋
内なる宇宙は 心の鏡
誰も知らない 物語

この部屋の外にある 見知らぬ世界
誰かが待ってる そんな気がする
知らないあなたを 夢に見ながら
今日も文字を綴るのよ

今日も待ってる あなたの言葉
いまを生きる支えだから
それでも今日は届かない
否定しないで この命を

ずっと待ってた あなたの言葉
いまを生きる支えだった
それも最早(もはや)いらないの
今いくから 新世界へ

向こうに見えるは 終焉の扉
開けてはならない 禁断の扉
でも開けずにはいられない
なにが待っていても

信じていたのよ あなたの言葉
生きる希望だったから
雪と風に 身を委ね
彼方の世界(くに)へ 旅立つの