天上の白い花

天の雫は 銀色の糸
光の季節を 手招きするの
紫の黄昏が 世界を染めるとき
夏告げる花の香は 天上に還る

真白き花は 天国の花
七色の虹に 微笑みかける
天使の祝福 その身に得るとき
聖なる花の香は 魔物も祓うの

旅に出るなら 連れて行ってね
なにがあるかは わからないから
あなたの歩み 止まるときには
そっと包んで 癒してあげたい
一夜が過ぎれば 元気になるわ

白い館に暮らすのは
白いドレスの 清らな乙女
天使から託された 金色の実を
朝日の中で じっと見つめる

一年の約束を 果たすときには
どんな花が咲いているの?

秘密をたたえた 橙色(とうしょく)の実は
晴れやかな宴を 金色に染める
天使の祝福 あなたにもあげる
新しい世界への はなむけに変えて

森に行くなら 連れて行ってね
秋の恵みは 危険もあるの
可愛いきのこ 暴れたときは
そっと包んで 癒してあげるわ
でも熱いときは 飲んでは駄目よ

白い館に暮らすのは
白いリボンの 可憐な乙女
天使から託された 異界の花を
夢見るように そっと育てる

一年の約束を 果たすときには
どんな運命が待っているの?

白い館に暮らすのは
天使に愛された 無垢な乙女
天国の花に くちづけすれば
新たな日々の 幕を開くの

一年の約束が 満ちたときには
大切な人と 未来を歩く