はちみつとバタフライ


おとなしくて内気な自分に
ひとつ 喝を入れたくて
くぐった扉は 香りの魔法使いの店

はじけるような香りの水を
ふりかけたらはじまる ひとつの魔法
なんだか変われる予感がした
新しい自分に

扉開けたら 始まるの
生まれ変わった 明日の日
あなたがくれた花の翼で
いま 旅立つの

さわやかで甘いシトラスの
香水(パフューム)がかけた 香りの魔法
地味で目立たない少女に
翼をくれたの

三角屋根の並ぶ街の 不思議な物語

華やかな香りに誘われて
歩くあなたは蝶のよう
花を求めて飛び歩く  自由なあなた

曲がったリボンと 不思議な服を
着ているあなたは 魔法使いね
扉を開ける少女たちを
笑顔に変えるの

扉開けたら 始まるの
生まれ変わった 明日の日
あなたが授ける 香りの翼
いま はばたくの

とおく広がる 薔薇の庭(ローズガーデン)
香水(パフューム)が作る 魔法の時間
はるか 異国の風景が
ひろがってゆくの

とんがり屋根の並ぶ街の 不思議な魔法

バケツのお茶の 海で泳ぐ
あなたは研究熱心で
ときどきはらはらするの 予測不能で

そんなあなたに ついてゆけない
疲れて考えた 空しくなって
あなたは香りに夢中だから
わかっていても…つい  

扉開けたら 始めたい
昨日と違う ふたりの日々
あなたがくれた花の翼で
いま 戻るから

甘い 幸福なはちみつの
香水(パフューム)が魔法をかけるなら
忘れられたお茶会を
どうか 戻して

今度はきっと離れない あなたのそばを

魔法使いの住む街の 秘密の物語