香花の宴

夏が過ぎて 秋がめぐれば
澄んだ夜風に 鈴虫が歌う
金色の月宮に 暮らす仙女は
はるかなる故郷に 思いを馳せる

白い宮殿 金色の花
花が満ちたら 月齢も満ちる
艶やかな香りは 世界を包み
はるかなる故郷に 季節を告げる

悲しい夢に めざめたときは
香りを届けるの 月の国から
安らかな眠りに 導きましょう
心のさざ波を そっと鎮めて…

深まる秋の 小さな魔法

銀河を流れる 星の光が
金色の花園を 満たす夜には
愛する人と 手をとって
光の祝いを 舞いましょう

深まる秋の 魔法の夜は
甘い香りのなか 更けゆく

夏が過ぎて 秋がめぐれば
桂花樹の園は 銀河に輝く
花びらを浮かべた 香りのお茶は
はるかなる故郷の 記憶を誘う

あなたのなかに眠る力に
呼びかけましょう 月の香りで
心の扉を 叩いたならば
昨日とは違う あなたに会えるわ

深まる秋の 小さな魔法

銀河を流れる 星の光が
大切なあなたの 笑顔を照らす
香花の園は 種をこぼし
光の祝いを 故郷に送る

深まる秋の 魔法の夜は
香りの鈴の音に 更けゆく

月を見上げる 故郷の人も
光の夜を 祝い 踊るの…

銀河を流れる 星の光が
金色の花園を 静かに照らす
愛する人と 手をとって
光の祝いを 舞いましょう

深まる秋の 魔法の夜は
艶やかな香りに 更けゆく