あふれるほどの 金銀よりも 花咲く睡蓮 白い都 砂漠(すな)渡る 風に会いたい
流れのぼる 異国の河 はるかな海へと続く
国境も 時さえ越えて 旅をするなら
せめて思いだけ 送ってね 帰れない あの場所に
あふれるほどの 宝物より 蒼く澄む大空(そら) 仰ぎながら 断たれた時間をつなぎたい
仰ぎ見る 東の星 告げる 一年(とき)のはじまり
砂漠(すな)を潤す 水の恵み 祭りの声…
あたりまえだと 思っていたの 故郷(ふるさと)の 滄い奇跡を
あふれるほどの 宝石よりも 葦の子守歌 銀の砂 懐かしい日々に会いたい
流れのぼる 異国の河 はるかな未来へ続く
せめて幻を 連れて来て… 帰れない あの場所の