時の織姫

神の住む世界の 妖精の悪戯
失われた時空の織物ひとつ
この世界を生きる魂のどこかに
隠されてる この世界を綴る詩(うた)

織姫は旅する 世界の果てまでも
失われた歴史絵巻探して

縦の糸に時間を
横の糸に世界を
織り 描き 世界の行方 綴る

大地に降りた 天の織姫は
こぼれ落ちた 神の織物を求め
今日も歩く 描いた世界を

人間(ひと)として生きた 時間(とき)のうちに知った
心の安らぎを 求めながらも

共に歩む者にも 語れない秘密
偽りの仮面のなかの素顔は 

光色の髪も 琴弾く白い指も
この世界の人間(ひと)となにも変わらない
時空(とき)の織物探す 天の織姫は
秘密隠し 今日も世界を彷徨う

どこまで旅すれば 見つけだせるしら
失われた ひとつの織物を

縦の糸に時間を
横の糸に世界を
織り 描き 世界の行方 綴る

大地に降りた 天の織姫は
時が来れば 天の国に帰れるの?
探しあてた 織物とともに

そのときが来れば 置いて去ることになる
人間(ひと)として知った 魂の絆

共に歩む者にも 明かせない事実
偽りの仮面のなかの素顔は