金色のアトリエ

もしもこの身が 風になれたら
あなたのそばに飛んで行くのよ…
そして あなたを守るの

いつも夢見ていたわ
何も知らない頃は

だけど 本当に風になって
初めて知ったの
魂だけでは 何もできないのね…
あなたの隣りにいても

金色の陽光(ひかり) 金色の午後
絵の具の香りのする
静かなアトリエ

永遠に続くと思っていた
輝く時間(とき)

銀色の月 透明な風
あなたの芸術(こころ)で満ちた
静かなアトリエ

いつまでも続くと思っていた
至福の時間(とき)

もしもひとつだけ 願えるならば
もう一度 あなたにお茶をいれたい

あなたの好きな焼き菓子
籠いっぱいに作って
ジャムと一緒に出すのよ

絵筆走らせる あなたの後姿(すがた)
こんなにも愛しいの
触れあえた頃は 何も知らなかったのね…
愛の本当の意味を

桜色の春 蒼穹の季節
すべてが白になる冬
一緒に過ごしたわ

永遠に続くと思っていた
輝く時間(とき)

金色の陽光(ひかり) 金色の午後
絵の具の香りのする
静かなアトリエ

いつまでも続くと思っていた
至福の時間(とき)