迷子の仔猫

さしのべたあなたのその手
そのあたたかさは 嘘じゃない

あなたの心の鎧なのね
言葉の仮面は

迷子の子猫のような
横顔がせつなくて

あなたに駆けより 抱きしめたいと
思わずにいられなくて
名前さえ知らない感情(こころ)に気づく

同じ傷を抱えてるのね
きっと あなたも…

もう少し時が経って
大人になったら
今度はわたしが あなたを包むわ
最初の日のように

他の誰かが何と言っても
一緒に行きたい どこまでも

あなたを信じる そう決めたのよ
出会ったあの日に

あなたも迷子の子猫
過去のわたしのような

あなたの心の 深い影も
受け入れたいと願って
名前さえ知らない感情(こころ)に気づく

同じ傷を抱えてるのね
きっと あなたも…

あと少し大人になったら
分け合いたいの
誰にも見せない 瞳に隠す
秘密の重さも