土曜日のカフェ

扉をあけたら やさしい呼び鈴
いきつけのカフェ
土曜日になったら いつでも会える
あなたがいるの

桜 花咲く祝福の季節(とき)
あなたに会えたの
本のページをめくる 綺麗な指で
花瓶の花に触れた

空と 海が蒼(あお)く輝く季節(とき)
あなたは微笑む
その愛しげな まなざしの先
なにを見つめているの?

白いカーテン 古い鳩時計
いきつけのカフェ
土曜日になったら いつでも会える
あなたがいるの

何気ない場所を 変えてしまうの
居心地のいい居場所に
あなたがいる それだけで
とても不思議ね

扉をあけたら 豊かな香り
いきつけのカフェ
土曜日になったら いつでも会える
あなたがいるの

金色の落ち葉舞い散る季節(とき)
静かなあなた
カップのコーヒーが そっと波立つ
物憂げな黄昏

白雪 静かに降り積もる季節(とき)
顔をあげたあなた
その愛しげな 瞳が見るのは
はにかんだわたし

可愛いカップと うずまくミルク
いきつけのカフェ
土曜日になったら いつでも会える
あなたがいるの

ふたり真向かいで 座るだけで
胸のベルが高鳴るの
あなたがいる それだけで
とても不思議ね

あなたとふたり 語り合うのは
いきつけのカフェ
土曜日の午後の 小さなデート
あなたとふたり