白雪の覚醒

振り向けば すぐそこにいるあなた
なのに 視線はここにはないの
どうしたら どうしたら 呼び覚ませるの?

輝いた 遠い日の 記憶たち

あなたは本当に忘れているの?
それとも ふりをしているだけなの?

ひとりだけのクリスマス
ツリーの灯りが さみしく燃える

未だ覚醒(めざ)めないあなた
それでも信じていいかしら?
いつか あなたが振り向く日

唐突に 足を止めたあなた
何に呼ばれているのかしら?
ここにいる ここにいる わたしはここよ

今すぐに 駆け出したい あなたのところ

記憶の波は あなたを包み
いつしか 真実を教えてくれる

ふたりきりのクリスマス
窓の外の雪も お祝いしてる

ふたり 覚醒(めざ)める日が来たら
今度は一緒に歩きましょう
翠輝く 春の野を

ふたりだけのクリスマス
夏空と大地の 華燭の典

いつか 召される日が来ても
ともに歩いた この生は
永遠の宝物になるのよ