季節巡りの言葉

月灯りの冴える 秋の夜
ひとり 迎えるのは いつからなの?
星だけが知ってる あなたの言葉
運命から裏切られた涙の日

金色の陽だまり 秋の森
木通(あけび) 栗の実 拾ったね
焼き菓子をほおばる あなたの笑顔
あなたが遠いいまでも 忘れないわ
 
いつでも一緒だった あなたとは
読み書きも わたしが教えたの
だから信じてたの いつからか
いつまでもふたり 離れないと

いまも忘れない 夏の夜
あなたと初めて出会った日
月灯りの森で 見つけたわ
東の国夢見る あなたを

星の光冴える 秋の夜
ひとり 思いだす あの日のこと
月だけが聞いてた 庭での言葉
運命から裏切られた 涙の日

ふたり轡ならべた 時もあった
戦いも 平安も ともに過ごした
だから信じてたの いつからか
いつまでもふたり 離れないと

絆を裂いた 滄い泉
森であなたが みつけた娘(こ)
童話とは逆の 物語ね
あなたが選んだのは 水の乙女

馬鹿なのはわたし?
それともあなた?

いまも忘れない 秋の夜
あなたとの絆が断たれた日
ふたり 西の国を 離れたのに
あなたが選んだのは 別のひと

夏が巡り来て 秋になり
月の夜になれば 思いだす
ふたり 西の国を離れた日
ふたり 東の国で離れた日